病院長挨拶

令和6年4月/朝日野総合病院 病院長清川 哲志

この度2024年4月1日付けで病院長に就任いたしました。どうぞ宜しくお願いいたします。前任の野村先生の11年間に亘る多大なるご尽力とご指導に心より感謝申し上げます。野村先生の掲げたキーワードは「連携」です。地域医療のために各医療機関、療養施設等との顔の見える連携ネットワークを作り、院内では高齢者医療を支える各部門の連携と協力体制を強化し、さらに地域の救急医療を支えるために消防署や基幹病院との連携を強くしました。私もこの連携の輪を広げていく努力を続けたいと思っています。

高齢化社会における課題は、高齢者の増加に伴う医療・介護ニーズの増加です。高齢者の健康管理と疾病管理がますます重要となり、それに伴い、包括的な医療・福祉サービスの提供が求められています。私は5年間当院で総合内科医として高齢者医療に携わってきました。超高齢化社会における疾患の多様性、複雑性は増しており、治療には各科スタッフの協力が必要です。入院する程の病であると、従来の暮らし自体に戻れないことも多くなって参ります。若い人であれば、骨折、手術、リハビリテーション、そして社会復帰へと進む療養が、多くの疾患を抱えた高齢者では入院をきっかけに暮らし方を根本から変えることになります。患者様の生活の立て直しには、ご家族、社会背景を含めての細やかな支援体制を作り、暮らしを支えることが必要です。そのために当院では、多職種がそれぞれの専門性を活かして患者様と向き合いながら連携し、患者様やご家族から必要とされるチーム医療を提供致しております。

現代社会の重い縮図である高齢者医療の中で、患者様やご家族と共に立ち向かい新たな解決方法を見つけていかねばなりません。このような医療活動のため私達は地域の健康増進活動や啓蒙活動に積極的に参画し、住民の方々が抱えている健康と暮らしへの不安を少しでも減らすよう努力を重ねて参ります。

当院は「愛する人を安心して任せられる病院の創造」という理念の下、40年以上に亘り、一貫して地域の皆様に信頼される医療機関となるべく医療活動を行って参りました。今後とも職員一丸となって地域医療に努めて参りますので、宜しくご協力ご鞭撻のほど心よりお願い申し上げます。

令和6年4月

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